ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
愛に狂ってしまった可哀想なベアトリス。

他の婚約者達もそうだが、ベアトリスは王女ハンナとマーヴィンの当て馬として存在している。

確かに付き纏いまくるベアトリスもベアトリスだが、ベアトリスが嫌だからと不貞行為をしまくるマーヴィンもマーヴィンである。

要はマーヴィンはそういうキャラクターなのだ。

性格も温和でベアトリス以外の令嬢にはとても優しい。
けれど、どこか寂しげで影のあるマーヴィンは放っておけない気持ちにさせる。

(‥‥そのまま放っておけばいいのよ、そんな糞みたいな男)

それには色んな理由があるのだが、王女にしか癒せない問題なので割愛しよう。
簡単にいえば、金と愛と優しさで解決出来る。

マーヴィンとベアトリスの最初の出会いもマーヴィンがベアトリスに思わせぶりな態度で優しく接したのがキッカケだった。

ベアトリスの場合、甘やかされて世間知らずだった分、マーヴィンが与えてくれた優しさが新鮮に感じて、思い込みも激しかったようだ。

(そもそも誰にでも優しいなんて勘違いさせるようなことばかりして‥‥自分だけだって勘違いする令嬢だっているわよね!そういうスタンスが腹立つのよ)
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