ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
今までマーヴィンに何をされても、ベアトリスは結婚する為にはと許していた。
だからマーヴィンもベアトリスに容赦がなかった。


(けれど、そんな日ももう終わりよ‥!)


ベアトリスは紅茶を一口飲んでから静かに口を開いた。


「マーヴィン様はわたくしを"嫌い"だと仰っていましたでしょう?」

「‥‥あぁ」

「その気持ちに間違いはないですわよね?」

「‥‥はぁ?勿論だ!聞くまでもないだろう?」

「‥‥」

「そもそも、お前がいつも婚約破棄したくない、俺と離れたくないと煩く‥‥!」

「では、わたくしとの婚約を継続したいですか?」

「お前など死ぬほど嫌いだ‥今すぐ婚約破棄したい」


言質は取った。

ベアトリスはニッコリと満面の笑みを浮かべた。





「なら、お望み通り今すぐに婚約破棄致しましょう?」


< 32 / 68 >

この作品をシェア

pagetop