ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
ベアトリスがマーヴィンに何か苦言を呈す度に、マーヴィンは婚約破棄を持ち出した。
そうすればベアトリスは今までの態度が嘘のように大人しくなったのだ。マーヴィンはベアトリスの邪魔が入らなくなった事で、再び自由になった。



また女遊びを始めたマーヴィンは、ある仮面舞踏会で寂しげに顔を伏せている"ハンナ"という女性に出会う。
始めはハンナが王女だと思わずに、マーヴィンはハンナを口説いていた。

けれどマーヴィンにハンナは靡く事はなかった。
それが気になったマーヴィンはハンナの正体を暴く為に手を尽くした。

そしてーー

(まさかハンナが王女だったなんて‥)

政略結婚が嫌だったハンナは城から抜け出して、運命の相手を探してパーティーに参加していたのだという。

マーヴィンはハンナの純粋さに惹かれていった。
自分が守ってあげなければ、と強く思うようになっていったのだ。
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