ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!




ベアトリスの件から暫く経った後、セレクト公爵家で会いましょう、とマーヴィンに連絡があった。

(‥‥あの時のことか?まさかコイツに限ってそんな事あるわけない)

マーヴィンは最悪な気分だったが、父であるセレクト公爵の目がある為、仕方なくベアトリスをエスコートしながら中庭へと向かった。

ベアトリスはマーヴィンを見ても嬉しそうな顔をせず、静かに歩いていた。

(‥‥なんだ?やはりあの時の事を怒っているのか?)

ベアトリスを睨みつけても、ベアトリスは何の反応も返さない。

「この間は、お見舞いに来て下さりありがとうございました」
「お兄様が無理を申し上げたようで申し訳ございません」

突然、礼儀正しく対応するベアトリスにマーヴィンは目を見開いた。


「今回は、ある確認をしに参りましたの」

「なんだ突然‥‥気持ち悪い」


ベアトリスは意味のわからない発言にマーヴィンは首を傾げた。
< 39 / 68 >

この作品をシェア

pagetop