ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
「マーヴィン様はわたくしを"嫌い"だと仰っていましたでしょう?」
(お前なんて嫌いだ‥消えてしまえばいいのに)

ハンナの笑顔が思い浮かぶ。

「その気持ちに間違いはないですわよね?」
(ずっと俺はそう言っていただろうが‥)


「では、わたくしとの婚約を継続したいですか?」

「お前など死ぬほど嫌いだ‥今すぐ婚約破棄したい」


質問に答えさせられたマーヴィンには次第に苛々が募ってくる。
感情のままにベアトリスを罵倒する。

煩わしくなったマーヴィンはいつものように"婚約破棄したい"と言った。

(そうすれば静かになるだろう‥また泣いて縋ってくるに決まっている)

早くこの時間が終われと思っていたマーヴィンはベアトリスの言葉に驚愕する事になる。



「なら、お望み通り今すぐに婚約破棄致しましょう?」




(マーヴィンside end)
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