ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
「はぁ‥‥だから、そのままの意味だと先程申し上げました」
こうなったらブランドに調べてもらった証拠を提出するしかないだろう。
そんな時だった。
「ーーお前と婚約破棄したら、俺は‥我が家はどうなるんだッ!!」
ベアトリスの中でブチリと何かがキレる。
マーヴィンはベアトリスへの謝罪も、己を正そうとする言葉も一切出てこない。
頭にあるのは己の幸せと保身だけ。
「ーーーそんなの、しらねぇよ」
ベアトリスの持っていたカップにヒビ割れて、中に入っていた紅茶が流れ出す。
ベアトリスは自らを落ち着かせるように大きく息を吸い込んでから手をあげて公爵家の侍女を呼ぶ。
この壊れたカップから流れ出す紅茶のように、ベアトリスとマーヴィンの関係も戻りはしないのだ。
ベアトリスは片付けに来たセレクト公爵家の侍女に声を掛ける。
「新しいカップはいらないわ、お茶ももう結構」
「‥‥ですが」
「もう此処には来ないから‥わたくしに関係あるもの全て捨てて頂戴」
「!!!」
「ですが、ベアトリスお嬢様‥!」
「お願いね」
侍女は戸惑いながら割れたカップを片付けて去っていく。
こうなったらブランドに調べてもらった証拠を提出するしかないだろう。
そんな時だった。
「ーーお前と婚約破棄したら、俺は‥我が家はどうなるんだッ!!」
ベアトリスの中でブチリと何かがキレる。
マーヴィンはベアトリスへの謝罪も、己を正そうとする言葉も一切出てこない。
頭にあるのは己の幸せと保身だけ。
「ーーーそんなの、しらねぇよ」
ベアトリスの持っていたカップにヒビ割れて、中に入っていた紅茶が流れ出す。
ベアトリスは自らを落ち着かせるように大きく息を吸い込んでから手をあげて公爵家の侍女を呼ぶ。
この壊れたカップから流れ出す紅茶のように、ベアトリスとマーヴィンの関係も戻りはしないのだ。
ベアトリスは片付けに来たセレクト公爵家の侍女に声を掛ける。
「新しいカップはいらないわ、お茶ももう結構」
「‥‥ですが」
「もう此処には来ないから‥わたくしに関係あるもの全て捨てて頂戴」
「!!!」
「ですが、ベアトリスお嬢様‥!」
「お願いね」
侍女は戸惑いながら割れたカップを片付けて去っていく。