ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
毅然とした対応をするベアトリスにマーヴィンは小さく震えながら、咎めるような視線を投げる。


「‥‥お、おい!」

「何でしょう‥?」

「誰の‥誰の許可を得て決めているッ!!事前の相談もなしに勝手に決めるなんて許さないぞ‥!?」

「あら、勝手も何もマーヴィン様は常にわたくしに意思表示をして下さったでしょう?」

「!!」

「それに同意したまでですわ」


ベアトリスの厳しい表情を見て、マーヴィンは唇を噛み締める。


「‥‥何故そんなに抵抗するのですか?わたくし、あっさりと承諾を頂けるかと思っていましたのに」

「‥そ、れは」

「ああ、わたくしの気持ちを利用したまま、婚約を継続して金は得たかったと?」

「‥‥っ」

「あらまぁ!そんな事を本当に思っていたとしたのなら、クズ野郎すぎて反吐が出ますわ」

「ッ何だと!?」
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