ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
「それに、自分だけ好き放題していたいなんて‥些か都合がよすぎません事?」

「ち、違う‥!それはお前がしつこいからッ」

「しつこいから他の方々に手を出していいと?」

「ーーお前が、お前から逃げたかったんだッ!」


マーヴィンはバンッとテーブルを叩きながら立ち上がり、ベアトリスに訴える。
確かに身軽でいたかったマーヴィンにとって、ベアトリスの愛は重たかったことだろう。


だけど


「‥‥わたくしと婚約する前から色んな方々に手を出しながら、逃げ回っていたではありませんか」

「‥っ!!」

「これ以上、貴方は何から逃げたいのですか?」

「‥」

「ああ、わたくしが教えてあげましょうか」

「いらないっ‥!黙れッ黙れよ‥!!」

「何も変えられない現実と自分自身の責任からでしょうか?」

「ーーッ」

「女を取っ替え引っ替えして満たされまして?」

「なんだよ突然、お前っ!何なんだッ!!意味が分からない‥!」
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