ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
「なっ‥!?何だよコレ!!」


マーヴィンが不貞行為を働いた場合やベアトリスを故意に傷つけた場合‥。





「‥‥慰謝料を払うのはどちらかしら?」





「‥‥ッ」

「わたくし、マーヴィン様から沢山慰謝料を頂けて嬉しい限りですわ」


マーヴィンはご丁寧に、全ての項目を破っている。

不貞行為を繰り返す。
ベアトリスを暴言で脅す等々‥。

この時ばかりは、ベアトリスを溺愛しているシセーラ侯爵に感謝した。
そしてベアトリスの兄であるブランドはこの契約書を隅から隅まで目を通していたらしく、ベアトリスが此処に来る前に、満面の笑顔を浮かべながら「アイツが煩かったら、これを見せて口を塞げ」と言ってベアトリスに渡したのだった。

(流石ですわ!お兄様、お父様、グッジョブ)
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