ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
ブランドはベアトリスからマーヴィンを引き剥がすと、ベアトリスを庇うように前に出る。
ブランドは一瞬の隙をついてマーヴィンの腕を掴んでから、あっという間に地面に叩きつけてしまった。

ブランドに捩じ伏せられたマーヴィンは苦痛に顔を歪める。


「額を地面に擦り付けて詫びるがいいッ!!マーヴィン・セレクト‥」

「お兄様‥!」

「ベアトリスの‥っ!ベアトリスの尻を傷付けた罪は万死に値するッ!!!」

「‥‥‥」


因みにブランドはベアトリスの為に護身術、剣術、体術‥全て習得済みである。

ブランドにボコボコにされるマーヴィンの姿を見ているのもいいが、このままではマーヴィンの命が危ないと思ったベアトリスは、ブランドを止めるべくブランドの服を引く。


「はっ‥ベアトリス!!尻は無事か!」

「‥‥お陰様で。尻は無事ですわ」

「そうか!!はぁ‥良かった」

「はい」

「お前がなかなか帰ってこないから心配で‥!」

「‥‥ありがとうございます、お兄様」

「っ!?」


安心感からか、ベアトリスは御礼を言いながらブランドに抱きついた。

ブランドはベアトリスが抱きついてくれた事が余程嬉しいのか、顔面がデレデレに崩壊している。
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