竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
22.絶望と希望
目を開けているのに、真っ暗だった。宇宙みたいな無重力空間。だけど、何かに縛られたみたいに全く身体が動かせない。呼吸ができるのがせめてもの救いだけれど、わたしの心は恐怖で支配されていた。
「ロイ……いるの?」
震える声で呼びかけてみても、返事が返ってくることは無い。ロイがここに居ないことは明白だった。
(どうしよう。どうしてこんなことに)
心臓がバクバクと鳴り響いている。全身を嫌な汗が流れ、気持ちが悪くて堪らない。
本当だったら今頃、わたしはロイと一緒にお家にいるはずだった。
旦那様の職場から家までは、鳳族の翼で飛んで一時間ぐらい。「あと少しで家に着くね」って話していたタイミングで、突然空が暗くなった。風が吹きすさび、雷が鳴る。
視界が真っ暗になって、身体が大きく揺さぶられて。
そこから先は何も覚えていない。気づいたら今の状態だった。
「ロイ……いるの?」
震える声で呼びかけてみても、返事が返ってくることは無い。ロイがここに居ないことは明白だった。
(どうしよう。どうしてこんなことに)
心臓がバクバクと鳴り響いている。全身を嫌な汗が流れ、気持ちが悪くて堪らない。
本当だったら今頃、わたしはロイと一緒にお家にいるはずだった。
旦那様の職場から家までは、鳳族の翼で飛んで一時間ぐらい。「あと少しで家に着くね」って話していたタイミングで、突然空が暗くなった。風が吹きすさび、雷が鳴る。
視界が真っ暗になって、身体が大きく揺さぶられて。
そこから先は何も覚えていない。気づいたら今の状態だった。