竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
「ねぇ、どうしたら良いの? どうしたら旦那様はわたしを『大人』だって認識してくれる? ……ううん。大人って思わなくても良い。どうしたら、前みたいに触ってくれるようになるかなぁ?」
自分でも驚くほど、切実な声が響く。
すると、二人は顔を見合わせ、小刻みに肩を震わせた。
「なっ……! なんで笑うの?」
信じられないことに二人は、揃いも揃って笑っていた。ショックのあまり、目尻に涙が浮かび上がる。ニコラスは猶もクスクス笑いながら、わたしの頭をそっと撫でた。
「ごめんごめん。アイリスちゃんがあまりにも可愛いこと言うからさ」
瞳に滲んだ涙を拭いながら、ニコラスはふぅと息を吐く。思わずアクセスを見ると、彼は目を細めて笑っていた。
「笑わないでよ。本気で悩んでるのに」
「うんうん。そうだよね。恋をすると、人は盲目になるものだよね」
そう言ってニコラスは、わたしにメニュー表を手渡す。甘いものでも食べて機嫌を直せということらしい。やっぱり子ども扱いされている。きっとそうに違いない。
「……ねぇ、アクセス。さっきの、旦那様に直接聞いてみても良いと思う? アクセスはもし、ヒバリちゃんにこういうこと言われたら、嫌?」
ニコラスじゃ話にならない。わたしはアクセスの方を見た。
自分でも驚くほど、切実な声が響く。
すると、二人は顔を見合わせ、小刻みに肩を震わせた。
「なっ……! なんで笑うの?」
信じられないことに二人は、揃いも揃って笑っていた。ショックのあまり、目尻に涙が浮かび上がる。ニコラスは猶もクスクス笑いながら、わたしの頭をそっと撫でた。
「ごめんごめん。アイリスちゃんがあまりにも可愛いこと言うからさ」
瞳に滲んだ涙を拭いながら、ニコラスはふぅと息を吐く。思わずアクセスを見ると、彼は目を細めて笑っていた。
「笑わないでよ。本気で悩んでるのに」
「うんうん。そうだよね。恋をすると、人は盲目になるものだよね」
そう言ってニコラスは、わたしにメニュー表を手渡す。甘いものでも食べて機嫌を直せということらしい。やっぱり子ども扱いされている。きっとそうに違いない。
「……ねぇ、アクセス。さっきの、旦那様に直接聞いてみても良いと思う? アクセスはもし、ヒバリちゃんにこういうこと言われたら、嫌?」
ニコラスじゃ話にならない。わたしはアクセスの方を見た。