竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
折よく今日は、学校もお仕事もお休みで。旦那様は「一緒に街に出掛けよう」と誘ってくれた。恋人になって初めてのデートだ。
とはいえ、ロイだけに誕生日会の準備を任せるのは忍びない。そう思っていたら、ニコラスやアクセスが約束の時間よりもずっと早く屋敷に来てくれた。
二人はロイの手伝いをしてくれるらしい。聞けば「旦那様に頼まれてた」って言うものだから驚かされる。
「愛されてるね、アイリスちゃん」
ニコラスがそう言って楽し気に笑う。前までなら返答に悩んだであろう問い掛け。だけど、今は違う。
「はい!」って答えながら、わたしは満面の笑みを浮かべた。
街では二人、手を繋いで歩いた。
未だ幼さは残るかもしれないが、今のわたしは少なくとも、幼女じゃない。
(ちゃんと旦那様と恋人同士に見えるかな?)
ソワソワしながら歩いていると、旦那様がわたしの手を力強く握った。優し気な笑みが愛おしい。微笑み返して、真っ直ぐ前を向く。
とはいえ、ロイだけに誕生日会の準備を任せるのは忍びない。そう思っていたら、ニコラスやアクセスが約束の時間よりもずっと早く屋敷に来てくれた。
二人はロイの手伝いをしてくれるらしい。聞けば「旦那様に頼まれてた」って言うものだから驚かされる。
「愛されてるね、アイリスちゃん」
ニコラスがそう言って楽し気に笑う。前までなら返答に悩んだであろう問い掛け。だけど、今は違う。
「はい!」って答えながら、わたしは満面の笑みを浮かべた。
街では二人、手を繋いで歩いた。
未だ幼さは残るかもしれないが、今のわたしは少なくとも、幼女じゃない。
(ちゃんと旦那様と恋人同士に見えるかな?)
ソワソワしながら歩いていると、旦那様がわたしの手を力強く握った。優し気な笑みが愛おしい。微笑み返して、真っ直ぐ前を向く。