竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
「入籍と結婚式は、アイリスが学校を卒業してからにしようか」
喫茶店で飲み物を注文してから、旦那様はそんなことを口にした。
「籍……って、入れられるんですか?」
尋ねつつ、ざわざわと胸が騒ぐ。
自分でも色々と調べたけれど、人間と異種族が結婚する方法なんて見つからなかった。
見つからないからには、不可能なのだろう。事実婚――――気持ちの上で旦那様と夫婦になれればそれで良いぐらいに思っていたのだけど。
「あるよ。殆ど知られていないし、手間暇がかかるから誰もやりたがらないけど」
「そっ……そうなんですね」
心臓がドキドキ鳴り響いている。旦那様がそっとわたしの手を取った。目を細めて笑う旦那様は綺麗で、愛しくて、やばい。指を絡ませながら、旦那様は目を伏せる。
「俺はどうしても、アイリスと夫婦になりたい。俺の戸籍にアイリスの名前を刻みたいと思っている」
旦那様の言葉に、胸がキュンと疼く。旦那様がわたしを求めてくれている。そう強く実感した。
(昨晩から旦那様、わたしを甘やかしすぎでは?)
これまでだってめちゃくちゃ大事にされていたし、甘やかされていたけど、昨晩からの旦那様は段違いだ。
(めちゃくちゃ、愛されてる)
知らず頬が紅く染まっていく。そんなわたしのことを、旦那様が嬉しそうに見ていた。
喫茶店で飲み物を注文してから、旦那様はそんなことを口にした。
「籍……って、入れられるんですか?」
尋ねつつ、ざわざわと胸が騒ぐ。
自分でも色々と調べたけれど、人間と異種族が結婚する方法なんて見つからなかった。
見つからないからには、不可能なのだろう。事実婚――――気持ちの上で旦那様と夫婦になれればそれで良いぐらいに思っていたのだけど。
「あるよ。殆ど知られていないし、手間暇がかかるから誰もやりたがらないけど」
「そっ……そうなんですね」
心臓がドキドキ鳴り響いている。旦那様がそっとわたしの手を取った。目を細めて笑う旦那様は綺麗で、愛しくて、やばい。指を絡ませながら、旦那様は目を伏せる。
「俺はどうしても、アイリスと夫婦になりたい。俺の戸籍にアイリスの名前を刻みたいと思っている」
旦那様の言葉に、胸がキュンと疼く。旦那様がわたしを求めてくれている。そう強く実感した。
(昨晩から旦那様、わたしを甘やかしすぎでは?)
これまでだってめちゃくちゃ大事にされていたし、甘やかされていたけど、昨晩からの旦那様は段違いだ。
(めちゃくちゃ、愛されてる)
知らず頬が紅く染まっていく。そんなわたしのことを、旦那様が嬉しそうに見ていた。