竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
先導を受けて神殿の中に入ると、中には大きな礼拝堂がある。
以前、旦那様のお父様に攫われた時に連れてこられたのは竜人族の神殿だったけど、それとはまるで雰囲気が違う。
前世で例えると、ここは古代ローマの遺跡とか、そういう雰囲気。ドーム型になった屋根の真ん中に大きな穴が空いていて、キラキラと光が降り注いでいる。
礼拝者のために用意された石造りの椅子にニコラスが腰掛ける。促され、わたしとアクセスは彼の後ろの席に腰掛けた。
「ごめんね。説明もなしにこんな所まで連れてきて。ここが一番内緒話をするのに都合が良いんだ」
ニコラスはそう言って目を細めた。わたしは静かに首を横に振る。神聖な雰囲気で和らいでいた緊張が一気にぶり返した。
以前、旦那様のお父様に攫われた時に連れてこられたのは竜人族の神殿だったけど、それとはまるで雰囲気が違う。
前世で例えると、ここは古代ローマの遺跡とか、そういう雰囲気。ドーム型になった屋根の真ん中に大きな穴が空いていて、キラキラと光が降り注いでいる。
礼拝者のために用意された石造りの椅子にニコラスが腰掛ける。促され、わたしとアクセスは彼の後ろの席に腰掛けた。
「ごめんね。説明もなしにこんな所まで連れてきて。ここが一番内緒話をするのに都合が良いんだ」
ニコラスはそう言って目を細めた。わたしは静かに首を横に振る。神聖な雰囲気で和らいでいた緊張が一気にぶり返した。