竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
7.初めてのお出かけ
旦那様の朝は早い。
太陽が昇る時間に合わせて起床し、身支度を整えて、それから一時間、みっちりと朝の鍛錬をする。竜人だからといって鍛えなかったら身体は鈍るらしく、ストイックに身体を苛め抜く旦那様は最高に格好良かった。
そんな旦那様のために、わたしはパンを焼くことにした。
パンはこっちの世界の主食だから、お店で簡単に既製品が買える。だけど、ハーブやベリーを練り込んで味の変化を楽しめるし、何より愛情をたっぷり込められるから良いなぁって思ったのがキッカケだった。
(本当は味噌や納豆があったら良かったんだけどなぁ)
前世の旦那様は、和食も洋食もどっちも好きで、曜日ごとに朝食の内容を変えたりしてたんだけど、如何せんこの世界には和食向きの食材が少ない。と、いうより、必要性が少ないから開発が進んでいないというのが正解なんだと思う。
(大豆に似た豆はどっかに存在するだろうし)
わたしたちが住む国は四季があって、それこそ前世の気候に似ているし、自然育つ植物なんかも似るはずなのだ。
太陽が昇る時間に合わせて起床し、身支度を整えて、それから一時間、みっちりと朝の鍛錬をする。竜人だからといって鍛えなかったら身体は鈍るらしく、ストイックに身体を苛め抜く旦那様は最高に格好良かった。
そんな旦那様のために、わたしはパンを焼くことにした。
パンはこっちの世界の主食だから、お店で簡単に既製品が買える。だけど、ハーブやベリーを練り込んで味の変化を楽しめるし、何より愛情をたっぷり込められるから良いなぁって思ったのがキッカケだった。
(本当は味噌や納豆があったら良かったんだけどなぁ)
前世の旦那様は、和食も洋食もどっちも好きで、曜日ごとに朝食の内容を変えたりしてたんだけど、如何せんこの世界には和食向きの食材が少ない。と、いうより、必要性が少ないから開発が進んでいないというのが正解なんだと思う。
(大豆に似た豆はどっかに存在するだろうし)
わたしたちが住む国は四季があって、それこそ前世の気候に似ているし、自然育つ植物なんかも似るはずなのだ。