竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
「アイリス」
「はい」
「代わりといったらなんだが――――俺も一緒に連れていけ」
思わぬ言葉にわたしは大きく息を呑む。
旦那様と一緒にお出かけって。それって。
(デートだ!)
コクコクと大きく頷きながら、わたしは胸を高鳴らせる。
どうしよう、嬉しいなぁ。旦那様とお出かけできるなんて、そんなのご褒美以外のなにものでもない。
「今日は仕事で遅くなるから、明日でも良いか?」
「はい、もちろん! すっごくすっごく楽しみです!」
旦那様は仕方がないなぁって顔でわたしを見つめて、それから優しく頭を撫でる。
その日のわたしは有頂天だった。
外出が許可されて、それだけでも嬉しいのに、旦那様と一緒に出掛けられるんだもの。
(明日は何を着ていこう)
旦那様がわたしのために買ってくれたドレスを並べながら、わたしはうーーんと唸り声を上げる。
人外の美しさを誇る旦那様の隣を歩くのだから、わたしだってそれなりの格好をしなくちゃならない。未来の妻としてはご近所で『旦那様がちんちくりんを連れている』なんて噂が立つわけにはいかないし、何より旦那様に可愛いって思って欲しいもん。上から下までバッチリ決めていかないと。
「はい」
「代わりといったらなんだが――――俺も一緒に連れていけ」
思わぬ言葉にわたしは大きく息を呑む。
旦那様と一緒にお出かけって。それって。
(デートだ!)
コクコクと大きく頷きながら、わたしは胸を高鳴らせる。
どうしよう、嬉しいなぁ。旦那様とお出かけできるなんて、そんなのご褒美以外のなにものでもない。
「今日は仕事で遅くなるから、明日でも良いか?」
「はい、もちろん! すっごくすっごく楽しみです!」
旦那様は仕方がないなぁって顔でわたしを見つめて、それから優しく頭を撫でる。
その日のわたしは有頂天だった。
外出が許可されて、それだけでも嬉しいのに、旦那様と一緒に出掛けられるんだもの。
(明日は何を着ていこう)
旦那様がわたしのために買ってくれたドレスを並べながら、わたしはうーーんと唸り声を上げる。
人外の美しさを誇る旦那様の隣を歩くのだから、わたしだってそれなりの格好をしなくちゃならない。未来の妻としてはご近所で『旦那様がちんちくりんを連れている』なんて噂が立つわけにはいかないし、何より旦那様に可愛いって思って欲しいもん。上から下までバッチリ決めていかないと。