竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
(逆鱗ってあの、逆鱗?)
よくゲームのレアアイテムになってて、ことわざにもなっているあの逆鱗だろうか。
あれって確か、『触れるな、危険!』とかって意味だったような気がする。前世に戻って検索するとかできないから、正確な意味は分からないけど、旦那さまったら、そんなスペシャルなものを抜いてしまったんだろうか……!?
「そんなことして、大丈夫なんですか⁉」
わたしは思わず旦那様に駆け寄った。見た感じ、痛そうなところとか、いつもと違う箇所は無いけれど、身体に支障を来しているんじゃないかと心配になる。
「大丈夫。……俺がいつもアイリスと共にいるって証だよ」
旦那様はそう言って、わたしのことを撫でてくれた。
(良いんだろうか?)
一抹の不安が胸を過る。
そりゃぁわたしだって、旦那様といつも一緒にいたいし、旦那様の存在を感じていたい。でも、こんな風に与えられてばかりだと不安になる。わたしには旦那様に返せるものがなんにもないのに。
「アイリスに貰って欲しいんだ」
旦那様はもう一度そう言うと、至極穏やかに微笑む。
よくゲームのレアアイテムになってて、ことわざにもなっているあの逆鱗だろうか。
あれって確か、『触れるな、危険!』とかって意味だったような気がする。前世に戻って検索するとかできないから、正確な意味は分からないけど、旦那さまったら、そんなスペシャルなものを抜いてしまったんだろうか……!?
「そんなことして、大丈夫なんですか⁉」
わたしは思わず旦那様に駆け寄った。見た感じ、痛そうなところとか、いつもと違う箇所は無いけれど、身体に支障を来しているんじゃないかと心配になる。
「大丈夫。……俺がいつもアイリスと共にいるって証だよ」
旦那様はそう言って、わたしのことを撫でてくれた。
(良いんだろうか?)
一抹の不安が胸を過る。
そりゃぁわたしだって、旦那様といつも一緒にいたいし、旦那様の存在を感じていたい。でも、こんな風に与えられてばかりだと不安になる。わたしには旦那様に返せるものがなんにもないのに。
「アイリスに貰って欲しいんだ」
旦那様はもう一度そう言うと、至極穏やかに微笑む。