竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
14.旦那様の親友
「リアンは酷いなぁ~~~~! 久しぶりに再会した親友に対する仕打ちじゃないよね、これ」
居間にあるソファに腰掛け、ニコラスが恨み言を言う。彼はロイが運んできた氷を使って、身体のあちこちを冷やしていた。竜の怒りに焼かれた結果である。
「俺はおまえみたいな軽薄な親友を持った覚えはない」
旦那様はニコラスに冷たい視線を投げつけながら、盛大なため息を吐いた。
「ちょっ、そりゃぁ無いだろう? あんなに仲が良かったのにさ! アクセスからもなんか言ってやってよ!」
ニコラスはそう言って、紅髪の男性の方を見る。
「自業自得だ。だから止めとけと忠告してやったのに」
憮然とした表情のまま、アクセスと呼ばれた男性が口にする。
見た感じ強そうというか、喜怒哀楽が激しそうなタイプに見えるのに、どうやらアクセスは穏やかな気性の持ち主らしい。意外だなぁって思いつつ、心臓がドキドキと鳴り響く。
それというのも今、わたしは旦那様の膝の上に乗せられ、ギュッと抱き締められていた。まるで猫でも愛でるかの如く頻りに頭を撫でられ、恥ずかしいし居た堪れない。
居間にあるソファに腰掛け、ニコラスが恨み言を言う。彼はロイが運んできた氷を使って、身体のあちこちを冷やしていた。竜の怒りに焼かれた結果である。
「俺はおまえみたいな軽薄な親友を持った覚えはない」
旦那様はニコラスに冷たい視線を投げつけながら、盛大なため息を吐いた。
「ちょっ、そりゃぁ無いだろう? あんなに仲が良かったのにさ! アクセスからもなんか言ってやってよ!」
ニコラスはそう言って、紅髪の男性の方を見る。
「自業自得だ。だから止めとけと忠告してやったのに」
憮然とした表情のまま、アクセスと呼ばれた男性が口にする。
見た感じ強そうというか、喜怒哀楽が激しそうなタイプに見えるのに、どうやらアクセスは穏やかな気性の持ち主らしい。意外だなぁって思いつつ、心臓がドキドキと鳴り響く。
それというのも今、わたしは旦那様の膝の上に乗せられ、ギュッと抱き締められていた。まるで猫でも愛でるかの如く頻りに頭を撫でられ、恥ずかしいし居た堪れない。