竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
15.ニコラスの内緒話
ニコラス達はそれから、晩御飯まで屋敷に居座っていた。
「アイリスの手料理をあいつらに食べさせる必要はない。今夜の食事はロイが作れば良い」
旦那様はそう言ったけれど、そこは、ね!妻(仮)としては寧ろ振る舞いたいところですから。
めちゃくちゃお願いしまくって、なんとか作ることを許してもらった。
許してもらったんだけど。
「アイリスちゃーーん、お兄さん、人参は嫌いだなぁ」
料理を作っている間中、背後をウロウロするニコラスはめちゃくちゃ邪魔だった。その度に旦那様かアクセスが引っぺがしてくれるんだけど、気づいたらまた背後に居る。
この人の精神はわたしよりも幼いんじゃなかろうか、とか。
どうして旦那様はこの人と仲良くしているんだろう、みたいなことを考えるとため息が漏れる。
「――――もう! 懲りずにまたいらっしゃったんですか?」
「え~~? お兄さんのこと、そんなに邪険にしないでよ~~」
本当に懲りない人。ニコラスは人懐っこい笑みを浮かべ、わたしの隣に立っている。
旦那様は職場から急ぎの報せが来たらしく、席を外していた。
「アイリスの手料理をあいつらに食べさせる必要はない。今夜の食事はロイが作れば良い」
旦那様はそう言ったけれど、そこは、ね!妻(仮)としては寧ろ振る舞いたいところですから。
めちゃくちゃお願いしまくって、なんとか作ることを許してもらった。
許してもらったんだけど。
「アイリスちゃーーん、お兄さん、人参は嫌いだなぁ」
料理を作っている間中、背後をウロウロするニコラスはめちゃくちゃ邪魔だった。その度に旦那様かアクセスが引っぺがしてくれるんだけど、気づいたらまた背後に居る。
この人の精神はわたしよりも幼いんじゃなかろうか、とか。
どうして旦那様はこの人と仲良くしているんだろう、みたいなことを考えるとため息が漏れる。
「――――もう! 懲りずにまたいらっしゃったんですか?」
「え~~? お兄さんのこと、そんなに邪険にしないでよ~~」
本当に懲りない人。ニコラスは人懐っこい笑みを浮かべ、わたしの隣に立っている。
旦那様は職場から急ぎの報せが来たらしく、席を外していた。