竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
お店を出た後、アクセスはわたしを家まで送ってくれた。本物の鳳の翼ってのは、市販のものよりずっとスピードが出るし、安定感が違った。風を切る感覚も、浮遊感も、旦那様に抱かれて飛んだ時とは少し違う。『こうやって飛ぶんだよ』っていうのを言葉じゃなくて実践で教えてくれてるんだなぁって感じがして、また少し、アクセスのことが分かった気がした。
「ありがと、アクセス」
「ん」
アクセスはわたしを降ろしながら、小さく息を吐く。
「アイリス様! 良かった、帰りが遅いから心配していたんですよ?」
わたしの帰宅に気づいたらしく、ロイが尻尾を振りつつ出迎えてくれる。いつもより帰りが遅くなってしまったけど、旦那様はまだ帰宅していないらしい。
「ごめんね! アクセスと一緒にお茶してたんだけど」
よく考えたら、今日みたいに帰りが遅くなる日があっても、現世ではロイや旦那様に連絡を取る手段がない。心配を掛けていたことにすら気づいてなかった自分が少し恥ずかしい。
それにしても、携帯電話が無い生活っていうのは、転生者からすればすごく不便だ。
もしかしたら今後、現世でも誰かが似たようなものを開発してくれるかもしれない。今度旦那様に話してみようかなぁなんて思いつつ、わたしはロイをモフモフする。
「ありがと、アクセス」
「ん」
アクセスはわたしを降ろしながら、小さく息を吐く。
「アイリス様! 良かった、帰りが遅いから心配していたんですよ?」
わたしの帰宅に気づいたらしく、ロイが尻尾を振りつつ出迎えてくれる。いつもより帰りが遅くなってしまったけど、旦那様はまだ帰宅していないらしい。
「ごめんね! アクセスと一緒にお茶してたんだけど」
よく考えたら、今日みたいに帰りが遅くなる日があっても、現世ではロイや旦那様に連絡を取る手段がない。心配を掛けていたことにすら気づいてなかった自分が少し恥ずかしい。
それにしても、携帯電話が無い生活っていうのは、転生者からすればすごく不便だ。
もしかしたら今後、現世でも誰かが似たようなものを開発してくれるかもしれない。今度旦那様に話してみようかなぁなんて思いつつ、わたしはロイをモフモフする。