竜人様に拾われました~転生養女は現世でも妻として愛されたい~
19.先導者はハンサムウーマン
「本当にあっさり通れちゃったね」
「はい。アクセス様が仰った通りでした」
広い石造りのホールに、わたしとロイの声が木霊する。
本当だったら今日は役所はお休み。来庁者向けのエントランスは閉まっていたので、わたしたちは職員向けの入り口から建物の中に入った。
警備の人から「今日はお休みだよ」って止められたけど、一瞬のこと。旦那様の名前を出したら快く中に入れてくれた。
「ねぇロイ、今日、ニコラスとアクセスも出勤してる?」
二人も旦那様と同じく、この役場で働いているらしい。定休日の今日、出勤している可能性は低いと思ったけど、一応二人の分の差し入れも余分に用意していたのだ。
ロイはクンクンと匂いを嗅ぎつつ、小さく首を横に振った。
「いえ。お二人の匂いはありません。さすがに今日はお休みされてるみたいですね」
「そっか。ありがと」
わたしはロイを撫でながら、ニコリと笑う。
お休みの日に身体を休めるのは大事なことだ。良かったって思うと同時に、旦那様にも早く休めるようになって欲しいなぁって思う。
「はい。アクセス様が仰った通りでした」
広い石造りのホールに、わたしとロイの声が木霊する。
本当だったら今日は役所はお休み。来庁者向けのエントランスは閉まっていたので、わたしたちは職員向けの入り口から建物の中に入った。
警備の人から「今日はお休みだよ」って止められたけど、一瞬のこと。旦那様の名前を出したら快く中に入れてくれた。
「ねぇロイ、今日、ニコラスとアクセスも出勤してる?」
二人も旦那様と同じく、この役場で働いているらしい。定休日の今日、出勤している可能性は低いと思ったけど、一応二人の分の差し入れも余分に用意していたのだ。
ロイはクンクンと匂いを嗅ぎつつ、小さく首を横に振った。
「いえ。お二人の匂いはありません。さすがに今日はお休みされてるみたいですね」
「そっか。ありがと」
わたしはロイを撫でながら、ニコリと笑う。
お休みの日に身体を休めるのは大事なことだ。良かったって思うと同時に、旦那様にも早く休めるようになって欲しいなぁって思う。