月下の君には秘密です。
9・手袋の代わり
9・手袋の代わり
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クリスマスは、
神様の何かの日らしい。
キリスト教とか、
俺には全然分からなくて。
ただ、
御馳走とケーキが食える日。
プレゼントが貰える日。
だから好き。
それだけでした。
何かにつけて
『神様?』と問うくせに、
バチが当たるかもしれません。
でも、
俺が『神様?』と問う神様は、
もっと別の何かだと思います。
もっと違う場所にいるんだと思います。
だから
クリスマスを
嫌いになってもいいですか?
君は俺に
『手袋』をくれたのに、
結局
俺は何も用意出来ませんでした。
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