月下の君には秘密です。


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ちょっとだけ
泣きそうだったから…

二人を振り返らずに、
俺は小林と紗季を追いかけました。



走って走って…


置いて行かれるのが嫌だから、

だから
俺が先に行く…


走って走って…



…そうなのかもしれません。


俺が走るのが好きなのは、

それが
『真実』かもしれません。


…なんて
訳の分からない事を、
ふと思いました。


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