月下の君には秘密です。


「――うん。あたしも紗季ちゃんと友達になりた~い。」

遥はそう言って、
無邪気に笑っていた。



「…しかし、晃ちゃんが自分から女の子を誘うなんて……」

「…なっ、なによッ。」


別にそんなんじゃねぇよ、
と俺は顔を歪めて。

月ちゃんに報告しなきゃ、
と遥は嬉しそうに意地悪く笑っていた。



初詣…、
新しい年の始まりは、

遥と月ちゃんと、俺と紗季。


4人で笑い合ったらいい。



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