月下の君には秘密です。



ハルカの腕の中はさッ、
俺の特等席なんだ。

とっても気持ちがいいんだ。



「コン、あたしがっ…だっこして…あげよっかっ…?」


でも、
俺は時々『強がり』。


『大丈夫だいッ!』


そう言って。
やっぱり、
先へ先へと駆け足するんだ。



ハルカを守るのは、俺ッ。

俺とハルカは、
『特別』なんだから!


ハルカが笑うと嬉しくて。

ハルカが泣くと、
俺も悲しくて泣いちゃうんだからッ。


…だけどさ?

アイツと居ると、
ハルカが笑うから…

だから。

アイツにも…
守らせてあげてもいい。


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