【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 ニヤニヤしながら聞いてくる千歳は、タオルで頭をゴシゴシと拭いている。

「そ、そんなんじゃないから!」

 慌てて否定するも、千歳は「素直じゃねぇのな、ほんと」と笑っている。

「う、うるさい。 私も、お風呂入ってくる」

「おお。ベッドで待ってるから」

「……っ、か、勝手にすれば」

 私は着替えを取りに行き、バスルームへと向かう。

「もう、千歳ってば……」

 あれは堂々としたいと言っているようなものだ。それしかない。
 千歳はそういうとこあるんだよね。ストレートに伝えてくるから、ちょっと恥ずかしくなるけど……でもまあ、悪い気はしない。

 でも千歳は私とする時、いつも気持ちいいと言ってくれるから、私はそれに対しては嬉しいなと思う。
 私も……気持ちいいなと思うし、身体を重ね合うとやっぱり愛されてると感じるから。

 こんなこと思う私って、もしかしてちょっと変態……?
 いや、そんなことないはずだ。

 でも私、千歳と初めて身体を重ね合った日、悔しいけど千歳にすごぐ男゙を感じた。
 普段見せない顔を見せられて、正直動揺した。あんな゙男゙の顔を見せられて、動揺しない方がおかしいとも思った。 
 私って、やっぱ変なのかな……。
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