【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「……私にとって千歳も、最高の男だよ」
私だって、そう言わざるを得ない。
「最高の男か。……嬉しいね」
千歳は私の頭を優しく撫でながら、嬉しそうに微笑んでいる。
「もし千歳と結婚してなかったら……この幸せを実感することはなかったし、千歳からプロポーズされなかったら、それを知ることもなかった訳だし……。感謝してる、ほんとに」
千歳とあの日身体を重ねてしまったからこそ、得た幸せ。ただの゙同期゙という関係を一瞬にして変えたあの日の出来事だった。
でもどんな形であれ、夫婦になった私たちだけど、とにかく毎日千歳から幸せをもらっている。
大嫌いから大好きに変わった瞬間から、私は千歳への愛を膨らませてしまっているのだ。
その愛はきっと、夫婦でいる限りこれからも無間に続いていくのではないかと、私はそう思っている。
「俺はマジで世界一の幸せ者だな」
「え、なんで?」
そう問いかけると、千歳は「なんでって。こんなにいい女、手に入れたからに決まってるだろ」とドヤ顔を見せつけてくる。
「……いい女?」
「そ、お前はとにかくいい女だ。お前の全てが最高だ」
普段こんなに褒めてもらうことがないからか、なんか照れる。