【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「お前、ほんとツンデレすぎ」
「うるさいよ」
ツンデレツンデレ言い過ぎだと言いたい所だけど、永遠に終わらなそうなので言わないことにした。
「ほんと、お前のそういうとこ飽きないな」
「ちょっと、それどういう意味?」
んん……。でもまあ、確かにこのやりとり結構してるけど、飽きない気がする。
「つまり、楽しいってことだよ」
まあ私も、同じことを言いたい。つまり、楽しいってことを。
「まあ、私も同じ意見……だけど」
「なんだ、お前も同じこと思ってたのかよ」
「そ、そうだけど……悪い?」
なぜ私は、こんなにも女性らしくない発言ばかりをしてしまうのだろうか。
でもそんな自分を曝(さら)け出せるのは、千歳だけしかいないのもまた事実だ。
「いや、結構嬉しいけど」
「……そ、そう」
本当の自分を曝け出すのって、本当にすごいことだと思う。 なかなか自分の全てを曝け出すのには勇気がいるし、見せれるものじゃない。
それが出来るのって……本当にすごいことだと思う。
本当の私を見てくれているような、本当の私を知ってくれているような、そんな気がしてならない。
千歳にはもっと、私の全てを知ってほしいとさえ思っている。