【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「お前、ほんとツンデレすぎ」

「うるさいよ」
 
 ツンデレツンデレ言い過ぎだと言いたい所だけど、永遠に終わらなそうなので言わないことにした。

「ほんと、お前のそういうとこ飽きないな」

「ちょっと、それどういう意味?」

 んん……。でもまあ、確かにこのやりとり結構してるけど、飽きない気がする。

「つまり、楽しいってことだよ」

 まあ私も、同じことを言いたい。つまり、楽しいってことを。

「まあ、私も同じ意見……だけど」

「なんだ、お前も同じこと思ってたのかよ」

「そ、そうだけど……悪い?」

 なぜ私は、こんなにも女性らしくない発言ばかりをしてしまうのだろうか。
 でもそんな自分を曝(さら)け出せるのは、千歳だけしかいないのもまた事実だ。

「いや、結構嬉しいけど」

「……そ、そう」

 本当の自分を曝け出すのって、本当にすごいことだと思う。 なかなか自分の全てを曝け出すのには勇気がいるし、見せれるものじゃない。
 それが出来るのって……本当にすごいことだと思う。 

 本当の私を見てくれているような、本当の私を知ってくれているような、そんな気がしてならない。
 千歳にはもっと、私の全てを知ってほしいとさえ思っている。
< 118 / 210 >

この作品をシェア

pagetop