【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 そんなツンデレな私とドSな千歳との結婚生活を送ること、四ヶ月弱。
 後数日もすれば、私の誕生日がやってくる。

 一年に一度の誕生日だといこともあり、私はなんだかソワソワしている。 それもそのはずだ。
 千歳が私の誕生日を盛大にお祝いしてくれるそうで「桃子、今年の誕生日、期待してろよ」と嬉しい言葉を言ってくれたのだ。

「本当に、期待していいの?」

 半信半疑な私に、千歳は「ああ、期待してろよ。 桃子が泣いて喜ぶくらい、祝ってやるから」とドヤ顔をしていた記憶が新しい。

「ありがとう。すごく嬉しい」

「プレゼント、何か欲しいものはあるか?」

 誕生日のプレゼントか……。

「桃子の欲しいもの、プレゼントするから」

「ありがとう。……欲しいもの、考えてもいい?」

 すぐには誕生日プレゼントが決められず、私は考えたい気持ちがあった。

「もちろん、じっくり考えていいから」

「ありがとう。考えておくね」

 千歳からもらう誕生日のプレゼントは、初めてだな。 
 どんなものをプレゼントしてもらうのがいいのか分からないけど、今私が欲しいものは何かを考えなければ……。

「誕生日……プレゼントか」

 何がいいのかな……?
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