【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 その言葉を聞いた千歳は、私をそのままベッドに押し倒す。

「ちょっと、千歳?」

「大丈夫だ。お前は必ず、俺が欲しくなる。俺の身体も、俺の心も、全部欲しくなるはずだ」
  
 なんて強気な発言をする千歳。

「ちょっと、どうしてそう言い切れるのよ」

「お前は俺から逃れられないからだ」

「はい……?」

 いやいや、それどういう意味!?

「お前の身体は、もう俺に捕らわれてるからな。逃げることなんて出来ないだろ?」

「……やっぱアンタって、ムカつく」

 なんでコイツが私の同期なのよ。こんな男、私のタイプでも何でもないのに。
 ただ色々とムカつく同期だ。 それなのに、私は千歳と関係を持ってしまったばかりに、こんなことになるなんて。

「ムカつくなんて言えないようにしてやるよ。俺の身体でお前を黙らせてやるから」

「……ほんと最低」

 私をベッドに組み敷いて上から見つめる千歳。その表情は、勝ち誇ったかのように笑っている。

「なんとでも言えばいい。 お前はすでに、俺の腕の中だからな」

「……っ」

 千歳の逞しい身体に組み敷かれている私は、昨日の姿のままだ。 
 いくらでも今の千歳なら、私をどうにでも出来るだろう。
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