【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 その言葉を聞いて思わず「はっ!?」となった。

「もしだけど……太ったからって、私のこと嫌わないでよ?」

 なんとなくの不安をぶつけてみるが、千歳にはそんなの関係ないようだ。

「太ったからって嫌わねぇよ。なに心配してんだよ」

「だって……」

 太ったら可愛くないとか、言われそうだし。ちょっと不安になった。

「お前はスタイルもいいし、胸もデカイし、くびれもあって最高だ。何より抱き心地も最高だ」

「おかしい。なんか変態発言になってるんだけど」

 と言いつつ、千歳は「そんなことはない」と否定する。

「とにかく、お前は最高の女だ。世界一美しい俺の妻だ」

「……ありがとう」

 そこまで褒めてもらえると、なんか恥ずかしい……。

「桃子、今日は本当に、誕生日おめでとう」

「ん、ありがとう」

 なんかこういうのって、楽しい。すごく充実しているように感じる。

「実は俺からもう一つ、サプライズを用意してるんだけど」

「え、サプライズ?」

 もう一つあるの? サプライズが?
 そんなの聞いてないよ。……どんなサプライズか、ものすごく気になる。

「え、なに……?」

 千歳から「これ」ととあるパンフレットを手渡される。
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