【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
□元彼女との再会
不安な心情と揺れる心
「桃子、おはよう」
「……ん、おはよう」
誕生日の次の日は、朝から曇り空だった。今にも雨が降りそうな天気だ。
「今日は雨降るかもな」
「そうだね。もう今にも降ってきそうだもんね」
リビングのテレビを付けて天気予報をチェックすると、お昼から雨の予報らしい。場合によっては雷を伴うかもしれないと、お天気キャスターのお姉さんがテレビ越しに言っていた。
千歳は天気予報を見るなり「ゲッ……。雷?マジかよ……」と眉をひそめている。
「ね、雷はイヤだね」
雷怖いし、やっぱりビクビクしてしまう。
「今日取引先の人と会う約束してるんだよ。大丈夫かな」
そりゃあ心配になるよね。取引先の人と約束してるんだもんね。
「なに、会社で会うの?」
「いや、その人が働くインテリアショップで」
「そうなんだ。インテリアショップいいね」
たまにインテリアショップ行くけど、ほんとインテリア好きなんだよね。
家に置いてあるインテリアも、私たちが厳選した選んだインテリアだから、とにかくこだわっている。
インテリアショップを何件もまわって見つけたインテリアたちを置いているから、雰囲気もいいし、何より温かい雰囲気がある。