【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「ほんとツンデレだな。 まあそこがいいんだけど」

 もはやツンデレだと言われすぎて、ツンデレだと認めざるを得ない。

「ツンデレでもいいでしょ、別に」

「ほお?ようやく認めたか」
 
 ソファに肩肘をつき、私をニヤニヤしながら見る千歳に、私は「勘違いしないでくれる? 認めてはいないから」と突っ込んでしまう。

「そうか、そうか。ツンデレの自分をようやく認める気になったのか、桃子は」

「だから、違うってば!」

 千歳のヤツ、完全に勘違いをしている。

「そっか。お前はそんなに俺に抱いてほしいのか」

「はっ?」

「仕方ないから、抱いてやるよ。子作り、したいんだろ?」

「はっ……!?」

 勝手に話が進んでいくが、私はなにも言ってはいない。この男の勘違いなのだ。

「じゃあ早速、子作りといこうか?奥さん」

「お……?!」
 
 ニヤニヤと笑い私のお姫様抱っこして向かった先は、ベッドルームであった。
 私をベッドの上に下ろし、着ていた服をキスをしながら器用に脱がせていく。

「ん……っ、んっ」

 もはやされるがままの状態の私は、抵抗などせず身体を自然と千歳に預けていく。

「千歳……あっ」

「桃子、覚悟しろよ」
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