【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
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 それから数週間ほどが経った頃だった。

「天音先輩、一緒にお昼行きませんか?」

「うん、行こっか」

 その日は出勤で、会社で後輩の子とお昼ご飯を食べるために休憩スペースへと向かう。

「今日もお弁当なんですね、天音さん」

「うん。お弁当毎日作るのしんどいから、たまに食堂行くけどね」

 お弁当は二人分だから、毎日夕飯の残りとか詰めたりしているけど。

「そういう日も、あってもいいと思いますよ?奥さんは毎日大変ですもんね」

 お弁当の箱を開けて、電子レンジの操作をしながら「まあねぇ」と答える。

「でも天音先輩はすごいですよね!」

「え? なにが?」

 マグカップにウォーターサーバーのお湯を注ぎながら、私は問いかける。

「だってちゃんと仕事しながら、奥さんやってるんですもん」

「そう? それはどの奥さんも一緒でしょ?」

 子供がいたら尚更大変だと思うし、私に両立出来るのか不安はある。

「ああ、確かに!」

「ほんと可愛いよね、中村さん」

「えっ!そうですか?」

 照れ臭そうに笑う中村さんに、私は「うん、可愛い」と微笑む。

「天音先輩も可愛いです。 私も男だったら、天音さんと結婚したいなぁって思います」
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