【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 私の言葉を聞いた千歳は「相性なんて、合わなくて当然だろ」と自信満々に言葉を返す。

「そういう自自信満々なとこが、ほんとムカつくんだけど……。でも、アンタと私はもう大人な関係になっちゃったから」

「……桃子?」

 私は……一夜にして千歳の色に染められた。千歳の魅力をふんだんに出されて、千歳の魅力に染められた。
 千歳のことなんて、ただの同期としか思ってなかった。でもよく見ると、千歳はイケメンで、魅力のある男だ。

 細マッチョ的な感じで、唇もぷるっとしていた。千歳に抱かれた時、千歳の魅力を感じ取ったことに間違いはない。
 男として、その魅力を自然に意識させられた。

 こんなにもいい男に見えるだなんて、正直悔しいくらいだ。

「……私、アンタのことなんて今まで一ミリも意識したことはなかった。けど……意識せざるを得ない状況になっちゃったから」

「それって、俺のプロポーズを受けるってことか?」

「……だって、私はもうアンタのものになったんでしょ?」

 悔しいけど、千歳に抱かれてから私はおかしくなった。千歳のことばかり考えさせられる。
 千歳マジックに、ハマってしまったんだ。

 こんなことになるなんて……正直すごく悔しいけど。
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