【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「うん、増やそう。 もう一人増えるだけで、賑やかになりそうだし」

「そうだな。 でもきっと、楽しいだろうな」

「そうだね。きっと楽しくなるよ」

 遥陽にもう一人、弟か妹が産まれたら、きっと遥陽だって喜ふだろうだし。
 毎日が楽しい日常生活になると思う。

「賑やかなのも、悪くないな」

「むしろ、全然いいよ」

 賑やかなくらいが、私たちにはちょうどいいだろうな。楽しく楽しく、毎日を過ごせそうだ。

「むしろ大歓迎?」

「大歓迎だね」

「そうだな」

 千歳と遥陽と私と、そしてもう一人家族が増えたら、その子も合わせて四人になる。
 私は毎日、楽しく生きられそうだ。遥陽の成長を見ながら、日々を楽しめそうだ。

「あ、もうこんな時間!夕飯作らないとだね」

「お、じゃあ今日はたまにってことで、出前取らないか? 桃子の好きな鰻でもどう?」

「いいね、鰻。食べたい!」

 たまにはこういう日があってもいいよね。夫婦二人で鰻を食べる日があっても、たまには。
 いつも頑張っている私たちへのご褒美ってことで、たまには豪華にしたいもん。

「じゃあ鰻、注文するか」

「よろしく、旦那様」

「おう」

 出前アプリで鰻重を注文した私たち。
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