【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
千歳は遥陽のほっぺを、優しく触りながら「な?お前は俺に似て、将来はきっとカッコよくなるもんな」と話しかけている。
「アンタこそ親バカじゃん。絶対遥陽に変なこと吹き込んだりしないでよね」
なんか親として心配になる。 こんなパパを持ってしまうことで、悪い子にならないといいけど。
「俺はそんなことしないから」
「ほんとに?怪しいんだけど」
「ほんとだって。なあ?遥陽?」
遥陽は大好きなパパに抱っこされてご機嫌がいいみたいで、可愛いらしい笑顔で笑っている。
「遥陽笑ってるよ。可愛いな、おい」
「ね、可愛い。 ほんとこの子は、なんでこんなに可愛いんだろう」
愛おしい気持ちが溢れて、ずっとこの笑顔を見ていられる。幸せな笑顔、大切なこの笑顔を。
「それは簡単だ。俺たちの子供だからだ」
「確かにそうね。 悔しいけど、アンタカッコイイからね」
イケメンの間に産まれた子から、尚更可愛いに決まっている。
「ほお?それは嬉しいね」
「ドヤ顔しない」
毎日カッコイイと思うのよ、千歳のことは。
「よし、そろそろ式場行くか」
「うん、行こっか」
私たちはこれから、みんなの前で永遠の愛を誓い合う。
【Epilogue〜エピローグ〜】