きっときみに...



 家のリビングに行くなり、私はソファで横になった。



 「柚月、疲れているんだったら、部屋のベッドで休んでおいで。」


 「ん... 」



 1回横になってしまうと、起き上がるのが億劫だった。


 「ほら、ベッドに行くよ?」


 そう言って、真紘にぃは私を抱き上げた。昔からこうやって、抱いてくれる。忙しいはずなのに、お兄ちゃんたちはいつ鍛えているんだろう....



 私をベッドに降ろし、布団をかけてくれた。



 「ふぁぁ....僕もちょっと寝てくるから、柚月も夕飯まで寝てていいよ。今日、早起きしたんでしょ。」



 真紘にぃはあくびをした後、いたずらっっぽく笑った。




 「うん....ありがとう」




 「 いっぱい休んで、早く元気になろうね。」


 真紘にぃは、部屋の電気を消して出ていった。





 
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