きっときみに...
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それから8時前に電話が掛かってきた。
『 兄貴 、悠さんから聞いたかもしれないけど、柚月学校に行かせた。』
『 うん、聞いたよ。そんなに行きたそうだった?』
『あぁ。自分から起きてきて、しかも制服着て。』
『え、あははっ。よっぽど行きたかったんだね。』
『行かせたけど、顔色悪かった。今日、夕方には帰るだろ?』
『うん、ちゃんと帰ったら様子見とく。』
『頼んだ。』
僕は携帯を切って、早く帰って柚月に会うために、仕事を頑張ろうと気合いを入れた。
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それから、夕方....
『真紘。柚月が病院の前で倒れて救急で郁人が診てるって。疲れからだから容態は安定してるらしい。』
『えっ....!?』
柚月が倒れたって、、
『俺、引き取ってくるから真紘は仕事片付けて、一緒に帰る準備しといて。』
『あぁ....ありがとう』