きっときみに...
そんなこんなで家に帰り、柚月と帰って部屋で寝かせた。僕も夜勤明けで、家に帰ると眠気に襲われたので、自室のベッドで休んだ。
「 . . . 兄貴、兄貴」
呼ばれている気がして、気づくと郁人が部屋にいた。
「あ、郁人って、、もうそんな時間っ?」
僕はびっくりして飛び起きた。ちょっと寝るつもりが、時計を見ると3時間以上寝てしまってすでに20時を回っていた。
「あぁ、ご飯いまできたけど、食べるか?」
「あぁ、うん。ごめん、ありがとう」
・
リビングには、お味噌汁と魚の煮付けができあがっていた。
柚月の席には、野菜入りのうどん。
「真紘にぃ、大丈夫?」
柚月は、僕の心配をしてくれた。
「うん、ちょっと昨日あんまり仮眠取れなかったから疲れてただけだよ。ありがとう」
「良かった」
柚月は、ほっとしたように笑顔をつくった。やっぱり優しい子だな、柚月は。
それから3人で夕食をとった。3人で揃って食べるのは久々だった。
「柚月、昼抜いたんだから頑張って食べろよ?」
「分かってる。ちょっとお腹空いてきたから大丈夫。」
「そうか」
郁人はそれを聞いて、嬉しそうだった。