きっときみに...
海くんは女の子とあまり話さないと聞いて、なんとなくお昼休み眺めていたけれど、確かに女の子とは話してなかった。
まぁ私が男の子とあんまり話さないのと同じかなぁなんて考えていた。
「なぁ、ゆず」
「ふぇっ....!?」
海くんのことを考えていたときに呼ばれたのでびっくりして変な声が出た。
「なんかぼーっとして、体調悪いのか、大丈夫か?」
「あぁ、うん、大丈夫。」
気にしてくれてたんだ。
「昨日、兄貴にゆずのこと話したら会いたがってた。」
「あ、もしかして湊くん?」
「そうそう。(兄貴の方がよく覚えてるのかよ....)」
「えっ?」
「いや、なんでもない....」
海くんは、ふっと私から視線をそらせた。
「湊くん、昔いっぱい遊んでもらったなぁ。元気にしてる?」
「あぁ。ゆずのとこの、、真紘さんと郁人さん、元気か?」
「うん!わぁ、また会いたいなぁ..お兄ちゃんに言っておくね。」