きっときみに...


 「 ゆず、また来週〜!」

 「うん、またね」




 あっという間に放課後になった。みんな部活の見学に行くことに少し羨ましさを感じたけれど、ぐっとその感情を押し込む。




 部活なんてする余裕ない。それに、もし余裕があるのであれば、家のこともっとやらないと。




 私はそう意気込んで、家へと帰ろうと思った。すると、ちょうどスマホがポケットのなかでブーブーと揺れた。



 
 スマホを取り出し確認すると、真紘にぃからだった。


 ーー

 学校お疲れ様。迎えに行くよ。

 ーー


 というメッセージが来ていた。うーん...家まで歩いて帰れそうだけど、昨日の今日だしなぁ...


 ーー

 ごめんね、お願いします。正門で待ってるね。


 ーー



 私はこう返信して、ゆっくり正門に向かった。



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