きっときみに...


 「おかえり」


 正門で少し待っていると、お兄ちゃんの車がやって来た。



 「ただいま。迎えに来てくれてありがとう。」


 「どういたしまして。疲れたでしょ?」


 「そんなことないと思ってたけど、やっぱりちょっと疲れたかも...」



 車に乗って、真紘にぃを見たら気が緩んだのか、少し疲れを感じた。



 「それはそうだよ。先週まで病室のベッドで安静にしてたんだからね。」


 「そうだね」


 そう考えると、疲れたけど自由に動けて友達と過ごせることが嬉しかった。
 

 「そういえばね、湊くんの弟の海くんと同じクラスになったんだよ。」


 私は真紘にぃに報告した。


 「あぁ、そうなんだ!最近、湊にも会ってないなぁ。確か同じ病院の内科で働いてたと思うんだけどね。」



 「湊くんがまた会いたいって言ってくれたみたい。」


 私がそう言うと、真紘にぃも嬉しそうに笑った。



 「そっか。郁人も最近会ってないだろうし、今度家に呼ぼうか。」


 「やったぁ!楽しみ」



 
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