きっときみに...
・
『 柚月、なんで制服に着替えてるんだ?』
私は、今朝お兄ちゃんを押しきるための強行作戦に出た。
朝リビングに行く前に、すでに着替えておく作戦。これで学校に行けるアピールをお兄ちゃんたちにする予定だった。
私は、低血圧で朝が苦手。だから、大抵お兄ちゃんに起こしてもらわないと起きれない。
まして、ここ数日体調を崩していたのでなおさら起きるのがつらかった。
そこで、私は昨晩スマホのアラームをたくさんかけて、なんとか早起きし、着替えてリビングに行った。
そしてお兄ちゃんを納得させて学校に行く予定、だったけれど、、、、
『 柚月、なんでもう着替えてるって聞いてるんだけど。』
実際にリビングに行くと、『おはよう』の前に、鬼の形相となった郁にぃと対面した。
『いや . . ..今日学校行けるから着替えておこうと思って....』
『 学校、行けるから? 全く....』
まぁ確かに、まだ顔色はあまり良くない気がする。身体も怠いし....
『ちょっとそこ座れ。』
私は大人しくソファに腰掛けた。