きっときみに...


 それから少し高校生活の話をしていると、真紘さんが戻って来た。
 

 「柚月、どうだった?」

 郁人さんが真紘さんに尋ねる。


 「うん、やっぱり疲れたみたいで横になっているよ。熱はないし、喘鳴もないから、今のところ大丈夫かな。」


 「そうか。」


 「明日も怠そうだったら、早めに定期検診入れてもらおうか。」

 「そうだな。」


 「ごめんね、でも海の負担にならない程度で、柚のこと見守っていてくれると嬉しいな。」


 真紘さんは、少し申し訳なさそうに言った。

 「勿論です。」



 *

 それから、兄貴たちの高校生活のことを聞いたり、医学部受験のことを聞いたりと充実した時間を過ごせた。



 そして、その夜、柚月からメールが来た。

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 今日は、途中で部屋に戻ってしまってごめんね。また来週、学校でよろしくね。


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