きっときみに...



 それから熱は、朝と同じ37.1と微熱。



 私は昼休みの間、とりあえず横になっていた。先生も、退院明けの久々の外出だから疲れているのだろうと言った。




  ・



 「 . . . ちゃん、ゆずちゃん 」



 先生に呼ばれた気がして、目が覚めた。



 「ぐっすり寝てたわね。あと5分で昼休みが終わるけど、教室行けそう?」


 

 気づいたら寝ていたみたいだった。朝早起きしたせいもあったのかな。



 「だいぶ楽になりました。ありがとうございます。」



 「そう、良かった。でも、今日は無理せず帰って早く休むのよ。」


 「はい、そうします。」



 先生にお礼を言って保健室をあとにした。




  ・


 それから教室に戻り、5・6限と授業を受けた。休んだおかげで少し楽になっていた。



 ホームルームもすぐ終わり、放課後になった。百花や他の子は、部活見学に行くと言っていた。




 私はとても部活なんて出来ないし、そもそもこれからどうやって病院に行こうか迷った。



 病院は歩いて20分ほどのところにある。ただ、体力的に歩いていけるか微妙だった。




 朝、郁にぃは1回電話してと言っていたけれど、わざわざ仕事を止めて来てもらうのも申し訳ない。



 


 仕方ない.....歩いていくか.....
 




 
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