朝の光をあなたと感じて
「もしかして高いところ、苦手かな?」

「いえ、得意です。えっ……ほんとに私と一緒でいいんですか?」

「うん。昨日貰って、凛花と乗りたいなと思ったんだ」

「嬉しいです。乗りたいです」

詳しいことはあとで連絡するという。

今日の目標は連絡先を知ることだった、それなのに、デートに誘われた。

自分なりの解釈でデートだと思い込んでるけど、観覧車デートだと喜びたい。

後ほど届いた彼からのメッセージには、日時と待ち合わせ場所が書かれていた。異論はないので、即オーケーするとすぐに『楽しみ』だと喜ぶスタンプが送られてきた。

こんなスタンプ使うんだ。

大人である純也さんの意外なかわいい一面が見れて、顔が綻んた。

観覧車に乗ったあと、食事もしようと言われた。

ものすごく楽しみで、当日までずっと心を弾ませた。

何を着ようかな?

何を話そうかな?

どんな服装で来るのかな?
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