俺はずっと片想いを続けるだけ
天使が逃げ出した~クリストファー
ベッドの上のグレイスの姿を見た途端、軽い
パニックに襲われた。
夜着の上からガウンは羽織っているが、チラチラ見える天使の素肌がおそれ多くて。
思わず横を向いて口元を掌で覆う。
自分が何を叫ぶか判らない。
これでは、俺はデートの時から何も成長していない。
落ち着け、落ち着け、
落ち着けない。
7つも下の天使は落ち着いてるじゃないか。
つぶらな紫の瞳が俺を見ている。
そうだ、そうだ、白い結婚の話だ。
俺は君を大切にしたい。
絶対に傷つけない、無理はさせない。
愛してる、愛してる、愛してる……
「き、君とは白い結婚だ!」
……俺は今何を叫んだ?
イーサンに言うなら最後に言えよ、と忠告されていたのに。
グレイスの反応がないので、余計に慌ててしまう。
ただ、無言で俺を見つめている。
自分でもよく判ってなかったが、
君が応えてくれるなら、今夜だって。
侯爵家の後継の話なんてするつもりなかったのに、何を口走ってるのか判らなくなって、
俺は、俺は。
天使に助けて貰いたくて、彼女に手を伸ばそうとしたら。
いきなりグレイスが、泣きながら部屋を飛び出した!
「グレイス、待って!」
パニックに襲われた。
夜着の上からガウンは羽織っているが、チラチラ見える天使の素肌がおそれ多くて。
思わず横を向いて口元を掌で覆う。
自分が何を叫ぶか判らない。
これでは、俺はデートの時から何も成長していない。
落ち着け、落ち着け、
落ち着けない。
7つも下の天使は落ち着いてるじゃないか。
つぶらな紫の瞳が俺を見ている。
そうだ、そうだ、白い結婚の話だ。
俺は君を大切にしたい。
絶対に傷つけない、無理はさせない。
愛してる、愛してる、愛してる……
「き、君とは白い結婚だ!」
……俺は今何を叫んだ?
イーサンに言うなら最後に言えよ、と忠告されていたのに。
グレイスの反応がないので、余計に慌ててしまう。
ただ、無言で俺を見つめている。
自分でもよく判ってなかったが、
君が応えてくれるなら、今夜だって。
侯爵家の後継の話なんてするつもりなかったのに、何を口走ってるのか判らなくなって、
俺は、俺は。
天使に助けて貰いたくて、彼女に手を伸ばそうとしたら。
いきなりグレイスが、泣きながら部屋を飛び出した!
「グレイス、待って!」