センセイとわたしのただならぬ関係
***

 しばらくして食事を終え、わたしは化粧室に立った。
 化粧室は、厨房の横の、暗い廊下の突き当り。

 で、用を済ませて、手を洗い、ドアを開けたら、津村先生が待っていた。

「わ」
「あのさ、梅谷」
 軽く腕を引っ張られ、戸棚の陰に。
 壁に背がつく。
 そして、わたしの前に立ちはだかる津村先生。

 あの、なぜかほぼ壁ドン状態になってるんですけど。

「梅谷」
 ち、近いって、顔が。
 いや、でも、そばで見るとまつ毛が長くて、さらに麗しい。

 こんな美形が、毎日通う学校に潜んでいたなんて。
 節穴だった。わたしの目。

「俺がここで働いてること、誰にも言うなよ」
 先生が小声で囁く。
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